粟井地区とは
「粟井村(あわいそん)」は、かつて岡山県英田郡に存在した村です。美作国の時代には英多郡粟井郷に属し、荘園時代には粟井荘として知られていました。
1889年(明治22年)、町村制の施行に伴い、粟井中・小野・小房(おぶさ)・梶原・鷺巣の5つの村が合併して粟井村が誕生しました。1953年に江見町・土居町・福山村・吉野村と合併して作東町となり、さらに2005年の合併で現在の美作市の一部となっています。
行政上の「粟井村」はすでに存在しませんが、この地域は今も「粟井地区」として住民の強い結びつきのもとに暮らしが営まれています。人口約650人、32の集落で構成され、高齢化率は50%を超えますが、住民主体の地域づくり活動が活発に続けられています。
当サイト「awaimura.com」は、粟井地区の魅力を伝えるために粟井地区 村創りの会が運営しています。
能登香(のとか)の里
粟井地区は古くから「能登香の里」と呼ばれてきました。万葉集(巻11・2424番、柿本人麻呂歌集)には、この地にそびえる能登香山が詠まれています。
紐鏡 能登香の山の 誰がゆゑか 君来ませるに 紐解かず寝む
能登香山は標高398mの山で、南峰と北峰があります。「のとか」は「のどか(長閑)」にも通じる響きで、まさにその名のとおりの穏やかな山里の風景が広がっています。
能登香の里 小房(おぶさ)
粟井地区を構成する5地区のひとつ、小房地区には、「能登香の里 小房」として観光・体験施設エリアが整備されています(所在地:〒709-4201 岡山県美作市小房)。
研修・宿泊施設「能登香の家」(最大40名収容)をはじめ、池のほとりのログハウス、コテージ、キャンプ場、バーベキューハウス、紙漉き体験工房などが点在し、里山暮らしを体験できる拠点となっています。駐車場は普通車50台、バス20台を収容できます。
アクセス
住所: 岡山県美作市小房925-1 / 車: 大原インターより約18分、美作インターより約20分 / 駐車場: 普通車50台、バス20台
春日座の農村歌舞伎
粟井地区に伝わる春日座の農村歌舞伎は、長和2年(1013年)創立の春日神社に由来します。明治初期に各戸から一人が奉仕作業に出て境内に舞台を建築し、春と秋の祭りに奉納歌舞伎を行ったのが始まりです。
昭和30年代に一時衰退しましたが、1977年(昭和52年)に粟井春日歌舞伎保存会が設立されて復活。1993年には木造の芝居小屋「春日座」が完成しました。回り舞台・迫り・花道を完備し、平土間に座布団を敷いて観劇するスタイルで約300人を収容します。毎年10月第1週の土日に子供歌舞伎を含む奉納公演が行われ、岡山県内外から多くの観客が訪れます。美作市重要無形民俗文化財に指定されています。
粟井地区 村創りの会
「自らの地域は、自らの手で守り、育て、築き上げる」——この理念のもと、粟井地区の住民が主体となって地域づくりに取り組んでいます。
- 毎年6月の田植え祭り(第40回を数える伝統行事)
- 11月の収穫祭(隔年開催)、1月のとんど祭り
- エゴマ栽培・エゴマ油販売(ふるさと納税返礼品にも)
- ハバネロ栽培・加工
- 観光体験施設を活用した田舎体験プランによる交流人口の増加
